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管理者ガイド

管理ワークスペース(/ws/*)では、担当する操作に応じてロールの権限を使います。ownerとadminは管理操作を行えます。catalog_adminはカタログ、member_adminはメンバー・上長・承認グループ、auditorは可観測性・監査・レポートを扱えます。設定と台帳の回収はownerとadminだけが行えます。

ロールを付与できるのはownerとadminです。adminはownerを付与できず、最後のownerは降格できません。Slackを連携する場合は、メンバー情報を同期します。

カタログ(申請の型)を育てる

Section titled “カタログ(申請の型)を育てる”

「カタログ」= フォーム + 承認経路 + 承認後の実行 + コスト、の 4 点セットです。 ここが設計の中心です。

  • 作成・編集はワークスペースの「カタログ」から。フォーム項目、承認ステップ(上長 / グループ / 個人、 同一ステップに複数置けば並列)、実行方法、コストを設定します
  • カテゴリ(account / access / saas / expense / other)を選ぶと、ポータルのホームで カテゴリ別に集計されます
  • 承認ステップには条件を付けられます。数値項目は > >= < <=、選択式項目は == / in を使います。例: 金額 > 50000 のときだけ directors の承認を追加します。 条件のないステップを最低1つ残してください
  • 条件は申請作成時の入力値で一度だけ評価され、不成立のステップはその申請の経路から除かれます。 任意項目が未入力なら条件は不成立です
  • 経路は申請時に固定されます。カタログや組織を後から変えても、進行中の申請には影響しません
  • よくある依頼が「汎用申請」やスタンプで繰り返されていたら、専用カタログ化のサインです

「メンバー」画面で、各メンバーの上長設定と、承認グループ(it-admins など)の 作成・メンバー管理ができます。グループはカタログの承認経路と実行タスクの宛先に使われます。

Slack を繋いでいなくても、「メンバー」画面の「メンバーを招待」からメールアドレス(複数可、改行区切り)で 招待できます。招待された人には Web へのログインリンクがメールで届き、初回ログインの前から 上長や承認グループの設定ができます。

  • 既に登録済みのメールアドレスは重複して作られません
  • 退職者などは行の「無効化」でログイン不可・承認者候補から除外にできます。進行中の承認段はそのまま残ります
  • 各行の「Slack」列で、その人が Slack アカウントに紐づいているかが分かります

承認後の作業は、接続済みのシステムなら自動実行されます(Google Workspace の アカウント作成、AWS Identity Center の権限付与など)。未接続・API の無い作業は 手順書タスクとして担当グループに届き、完了報告と証跡が台帳に残ります。 接続は後から足せます。 可観測性の「実行内訳」で手作業の比率を見て、次に接続すべきシステムを判断してください。

  • 「台帳」/ws/ledger には発行済みのすべて(所有者・月額・期限・根拠の承認)が載ります
  • 一覧は 有効 / 期限間近(7 日以内)/ 回収済み のセグメントで切り替えられます。行を選ぶと右に 発行物レコード(対象者・付与・根拠・承認者・月額・回収方法)が開きます
  • 回収:不要になったものはレコードの操作列から回収(revoke)できます。理由は必須で、 本人に通知され、監査記録に残ります
  • 期限付きの発行物は、期限 3 日前に本人へ予告が届き、期限が切れると自動回収 (接続済みシステム)または回収タスク(手作業)が走ります
  • CSV エクスポートで棚卸し資料をそのまま作れます

「可観測性」/ws/dashboard で申請量・承認リードタイム(p50/p95)・滞留・コストの推移を確認できます。 監査対応には、期間を指定した監査ログの CSV エクスポートを使ってください。 すべての操作(承認・実行・回収・設定変更)は追記専用の監査ログに残ります。 記録は足すだけです。 書き換えも削除もしないので、監査のときに「この行はあとから直したのではないか」という疑いが入り込む余地がありません。

Slack は「あれば使う連携」です。繋ぐと、承認カード・催促・完了通知が Slack の DM で届き、 チャットのスタンプ記録(L0)と宣言(L1)が使えるようになります。状態はワークスペースの「設定」の 「Slack 連携」カードで確認できます。

  1. Bot をインストールする — Slack アプリを作成し、必要なスコープ(メッセージ投稿、リアクション読取、 ユーザー情報、ユーザーグループ読取、コマンド)を付けてワークスペースにインストールします。 Bot トークン(SLACK_BOT_TOKEN)と App トークン(SLACK_APP_TOKEN)、署名シークレット、 Sign in with Slack 用のクライアント ID / シークレットを環境変数に設定し、Bot と Web を再起動します
  2. 同期する — Bot が起動するとワークスペースを取り込みます。「設定」の「いま同期する」でも 同じ取り込みを手動で走らせられます。取り込みでは Slack のメンバーとユーザーグループを読み、 メールアドレスが一致する既存メンバーを Slack アカウントに紐づけます(監査に user.linked_slack)。 一致しない人は新しいメンバーとして作られます
  3. 確認する — 「設定」のカードにワークスペース名・連携日時・最終同期が出ます。「メンバー」画面の Slack 列で紐づきを確認し、必要なら本人に /actagate setup @上長 を案内してください

連携後は通知経路が自動で Slack の DM に切り替わります(メールアドレスしか無い人には引き続きメール)。

ownerとadminは「設定」のセキュリティ画面(/ws/settings/security)で、OIDCまたはSAML 2.0の接続を追加できます。接続を下書きで保存し、同じ管理者のブラウザーで接続テストを通してから有効にしてください。

SAMLはIdPのメタデータXMLを貼り付けるか、ファイルから取り込みます。表示されるSPメタデータとACSのURLをIdPに登録します。IdP起点のログインは既定で無効です。証明書などの認証設定を変えた場合は、再度テストして有効化してください。既存ユーザーの統合はメンバー画面で行います。

ドメインを検証してからJITと必須化を設定する

Section titled “ドメインを検証してからJITと必須化を設定する”

/ws/settings/security の「ドメインの検証」でドメインを追加します。表示されたTXTレコード名 _actagate-challenge.<domain> と値 actagate-domain-verification=<token> をDNSに登録し、「確認する」を押してください。トークンは組織ごとに共通です。検証はこの操作時だけ行い、5秒でタイムアウトします。TXTレコードが分割されていても、同じレコード内の文字列を連結して照合します。同じドメインを複数の組織が検証済みにはできません。

接続ごとに振り分けるドメインを指定し、必要なら初回ログインでの自動登録(JIT)を有効にします。JITの既定は無効で、作成するロールは member 固定です。メール先行の振り分けとJITは、接続に指定したドメインのうち、この組織で検証済みのものだけを使います。ドメインの検証を削除すると、振り分けとJITに使えなくなります。再確認に失敗しても、以前の検証は維持します。

SSOの必須化は、有効な接続があり、操作する管理者自身がその接続でSSOログインしている場合だけ設定できます。接続テストやログイン方法の追加だけでは、この条件を満たしません。必須化するとメールのリンクとSlackのログインを拒否します。所有者(owner)だけはメールのリンクを非常口として使えます。IdPの障害や設定ミスでは、この方法でログインして必須化を解除してください。既存のセッションは失効させません。

必須化中は、最後の有効な接続を無効化できません。認証設定の変更で下書きへ戻す操作も拒否します。先に必須化を解除してください。メールの応答は登録済み・未登録で同じです。必須化中の所有者以外にはメールログイン用のリンクを送らず、振り分ける場合は登録の有無にかかわらずIdPへ進みます。

ユーザー統合とログイン方法の削除

Section titled “ユーザー統合とログイン方法の削除”

統合元・統合先・統合後のいずれかが管理者(admin)なら、ユーザー統合は所有者(owner)だけが行います。メール・外部ID・Slack IDが統合先のログイン入口へ移るためです。統合後に申請者と承認者が同じ人となる段は、自己承認できません。

SSO必須化中は、最後の使えるSSOログイン方法を削除できません。無効な接続の外部IDは代わりの入口に数えません。所有者のメールだけは非常口として使えます。

SSO必須化中の招待メールは、ログイン画面へのリンクを案内します。メールだけでログインするトークンは発行しません。